第3章 王子来賓
セリシアSIDE
朝ご飯をちょっと急いで食べ、ジャーファルさんと共に朝議にでる。
そこには全員揃っていて、私を見て少し驚くような顔をしたり、笑顔を見せてくれたりした。
・・・ただピス姉はなんか違ってあり得ないものを見るような感じだったけど。
身長のせいかな?
「えー、おはようございます。みなさん見てわかると思いますが、今日からセリシアさんも普段通りに過ごせます。」
そう言ってジャーファルは私に目配せした。
ここにくる前に聞いたところ、私がここ数日目覚めていないことは周知も知るところらしい。
・・・ただ、その周知がどこまでの範囲かはわかんないけども。
「あの、心配かけたようで、すみません。今日からちゃんと仕事もやってくので、よろしくお願いします!」
そこでなぜか拍手が起こる。
どうすればいいかわからず、とりあえず、とぺこぺこ頭を下げた。
「ただ、まだ本調子もでないと思いますので剣術と魔法の時間は明日からとし、政務もここ二、三日の出来事を掌握することに努めてもらおうと思います。」
別に体調が悪かった訳じゃないのにな、と思うけど逆らったってどうせ無駄だから承知することにする。