第9章 ピスティの「大人への教室」??
セリシアSIDE
「えーと、結局・・・する?しない?」
とりあえずせっくすの意味を知りたくて、しょうがないんだけど。
「・・・!!どうしてそうも冷静なんですかっ!」
え、え?
「あーもう!!」
赤面でものすごいあわてるジャーファル。
抱きついてたけど、いったんある程度離した・・・のだけど。
「!!」
急に、勢いよくキスをしてきた。
今までと違って、少しだけ乱暴な感じで・・・。
突然すぎて驚きながらも、彼は私の頭に手を添えて離れなくさせた。
そう思ってると、無理やりと言ってもいいほどに強引に口を開かせられる。
え、え?
訳もわからず、抵抗も何もなくされるがまま。
開いた口の中に入ってきたのは・・・舌。
私のじゃなくて、ジャーファルの舌。
彼と私の舌が絡み合って、口の中を思いっきりまさぐられて。
さすがに息が苦しくって・・・。
そう思ったら、彼が手も舌も顔も放してくれた。
「!?」
ある意味当然なんだけど、離れた口と口からは銀の糸が引く。
訳もわからずぼうっとする私とは違い、ジャーファルは官服の中からハンカチを取り出して私の口を丁寧に拭く。
そして自分の口も吹いて、ハンカチをしまう。
「やっぱり。ピスティにでも言われたんですか?」
何がやっぱりなのかもわからないけど、図星だった。
きっと真っ赤な顔で、コクンと頷いた。