第7章 答え
セリシアSIDE
「兄は別についてこなくてもいいって言いましたけどね。」
多分あれは本心なんだろうなぁ。
デアルってそう言う人だもん。
「・・・ウィリランデの妃になるとしても、別れなきゃいけなかったんですけど・・・もう別れちゃたから関係ないですし。」
そこでカルマさんが少しにやっと笑った気がするんだけど・・・。
なんか、ムカつくな。
もしかして、ジャーファルさんにわかれるように説得でもしたのかな、この人。
「残るにしても、なんか邪魔的な言葉を言われたし・・・。残りにくいかなぁとも思いますし。」
始めのうちは冷酷な顔で、でも後半は苦しそうな顔で言ったジャーファルさんの表情。
きっと忘れないだろうな。
「だから、大分考えちゃいました!」
もう笑うしかないぐらいにね。
「・・・でも、ちゃんと答えは出しましたから。」
「・・・お聞きしましょう。」
静かに、自信ありげなカルマさん。
重いような、緊張するような沈黙。
それは、今の雰囲気にぴったりだと思った。