第7章 答え
セリシアSIDE
「よくご存知ですね?」
「ええまあ。」
どう手をまわしたかは知らないけど、軽くドヤ顔をするのはなんか笑えるからやめてほしいな・・・。
「それで・・・?答えを・・・聞かせていただけませんか?」
そう急かさなくても、教えるのにな。
「・・・そうですね・・・。」
私は座らず、窓の前に寄り掛かる。
もう答えは決めてる。
どういわれようともう変えるつもりはない。
「私、みんなが幸せになるには、どの選択をすべきなのかなって・・・考えてました。」
最初はカルマさんについては何にも考えてなかった。
さすがに失礼だからそれは言えないけどね。
「兄に、キユノ王国に帰らないかって誘われました。あなたに、妃にならないかと誘われました。選択肢には、この国に残るというのもありました。」
3つの選択肢。
まあ、旅に出るって選択肢もなくはなかったけどね。