• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第7章 答え


ジャーファルSIDE


「おい、ジャーファル。お前、今日どうする?」

朝食前の仕事をしていると、シンが珍しく政務室にやってきた。
普段全く寄り付かないのに、珍しいものだ。

「どうするとは?普通に仕事ですけど。」

まあ自業自得なのだが、セリシアがいなくなったことで、仕事は昔道理、つまりここ最近の2倍だ。
ずっとやっていないと間に合うかすらわからない。

「あれ、お前聞いてない?」

「何がですか?」

今日何かあったっけ。
ウィリランデの王子との会談は明日だし、今日は仕事づめだと思っていたのだけど。

「・・・ウィリランデの王子との会談、今日あるって知らね?」

「は?・・・明日でしょう、勘違いしないでください。」

「いや、そうじゃねえよ。明日は俺ら。今日はセリシアだよ。昨日セリシアに聞かなかったか?てっきり話してると思ったが。」

つい、筆を止めてしまう。
昨日一日、セリシアとは会っていない。
こっちもあっちも避けてるのだろう。
朝も昼も夜も、どの食事の時もずらしていたし・・・。
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp