第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
「いいですよね。別れてくれますね?」
「・・・はい。」
嫌だけど、彼の幸せは奪えない。
だから、はいというしかなかった。
「よかった。」
・・・なんで?
なんであなたはそんな顔をするの?
「ああ、そうだ。それともう一つ。副政務官もやめません?あなたに仕事をさせるのは悪いってようやく気付いたんですよ。」
「え?」
「だって、あなたはよく考えてみればただの食客と言う立場。もったいないですが、まだあなたは16ですし。もっと自由になるべきでしょ?」
思ってもいなかった話だった。
「シンには私から話しておきます。明日からの朝議も出なくて大丈夫ですよ。」
勝手に話は進んでく。
けど、私はそれを止められない。
きっと、何かやらかしてたんだろうから。
ジャーファルは優しから、攻めないだけ。
「・・・わかりました。ごめんなさい、ジャーファルさん。」
「ええ。」
ねえ、聞きたいよ、ジャーファル。
どうして?