第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
「しょうがないですねえ・・・。つまり、もう好きじゃなくなったんですよ。」
なかなかおきつい言葉。
結構ぐさっとくるもんだね…?
「私は幸せになるためには、セリシアといても意味ないって気づいたんですよ。独りのほうが、楽ですし幸せになりやすい。」
幸せ。
私は、彼の幸せのためにはいない方がいい。
そっ・・・か。
「ですから・・・別れてください。」
嫌だよ、本当は。
でも、私の勝手で人の幸せを奪っちゃうのはよくないから。
「それって・・・やっぱ、本心?」
できるだけ明るく聞いてみる。
そうじゃなきゃ、くじけそうだった。
「もちろん。本心じゃなきゃ、こんなこと言いませんよ。」
もっともな話だよ。
だけど・・・。