第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
「・・・それで?話って何?今のじゃ・・・ないよね?」
「あ、ええ、まあ。」
話しにくい話なのかな・・・?
まあ、無理に話さなくてもかまわないのだけどさ・・・?
「・・・ふー・・・。」
深呼吸の音が聞こえる。
緊張する話題なの??
「やっぱ、この場所を選んで正解だったかもしれません。」
「え?だって、風当たりも、景色もいいじゃないですか。」
今日は風があるから、暑さを和らげてくれる。
それに、ちょうど月も見えるのだ。
「そうだね。」
私も、景色を見る。
ちらほら家に明かりもついてるけどね。
「・・・セリシア。」
「んー?」
ちょっと眠いなあ、なんて思いながら返事をした。