第62章 現状と見解と想像を絶する状況と
「分かるよ。私もびっくりした。
“凛の側に居るエルヴィンとリヴァイが、
別人のように見えた”んでしょ?」
ハンジの問いかけに、モブリットは
「……はい。」
とだけ答える。
「凛のいた世界で何があったのかは
まだ殆ど聞いてないけど、
二人は凛と一緒に生活する中で、
きっと心を揺らがされるようなことが
あったんだろうね。」
ハンジの発言に、モブリットは静かに頷き、
「……お二人が戻って来てからの三日間、
仕事をしている時はいつもと変わらなかったのに
凛さんを目の前にした途端、
あんな風に優しい表情をされるのが
すごく衝撃的で……」
と、目を伏せた。