第62章 現状と見解と想像を絶する状況と
「他の役職を用意するから、
その手筈が整うまでしっかり身体を休めてくれ。
体調が落ち着いたら、この世界について
詳しく学んでもらうことになると思うが……
いいかな?」
「うん。分かった。……お願いします。」
エルヴィンに深々と頭を下げると、
大きな手が優しく髪を撫でる。
エルヴィンの体温を感じると、
こんな状況でも少しの安心感を
覚えることができた。
「俺は会議に戻る。
リヴァイ、お前も付いて来い。」
「ああ。」
リヴァイに軽く頭を撫でられた後、
二人は部屋を出て行き、それから暫くして、
ハンジとモブリットも仕事へ戻ると言って
部屋を後にした。