第9章 ルール
「お前は俺としたいと思うか?」
唐突過ぎる質問。
再び身体が固まる。
「おい、いい加減にしろ。」
立ち上がったエルヴィンに
リヴァイは腕を引かれ、
それと同時に私の腕は解放された。
「凛。気にしなくていい。
リヴァイには俺がちゃんと話しておく。」
エルヴィンの怒りを抑えるような
困窮した表情を見て、小さく息が漏れた。
このままエルヴィンに迷惑をかけるくらいなら、
もうこの際だから、
全部暴露してしまった方がいいだろう。
「……いや、いいよ。
私も健全な性生活を送って来た訳じゃないから。
二人が今までしてきたことを
完全に否定できる立場でもないし。」