第9章 ルール
「いいじゃねぇか。この方が話しは早い。」
突然リヴァイに腕を掴まれ、
身体が小さく跳ねる。
「俺はお前を抱く気でいる。
だが、無理強いはしない。
お前にその気がないんなら拒否すればいい。」
「リヴァイ。やめろ。」
エルヴィンの強張った表情が目に留まり
廊下まで緊張感が伝わった。
「さっきお前が聞いた通り、
俺たちは“巨人のいる世界”で、
かなり自由な性生活を送ってた訳だ。
それを今さら変えられる気がしねぇんだよ。」
二人のいた世界にかなり興味が湧いていたが、
もしリヴァイのように性への考えが
自由な人ばかりが住人だとしたら。
……知るべきではないことも、
多々あるのかも知れない。