第59章 夜空に咲く、大輪の花
一瞬、何が起きたのか分からず、沈黙が漂うが、
リヴァイと、その横に居たエルヴィンが
水を浴びているのを見て
リヴァイがヨーヨーを力強くつきすぎて
ヨーヨーが破裂してしまったことに気が付く。
「さすが人類最強………」
凛が小さく呟いた途端、笑い声が漏れ、
三人は同時に笑い出した。
「……っ、リヴァイ。
本気でやり過ぎだ。
ヨーヨーまで駆逐してどうする。」
「……悪い。
まさかこんなに弱い玩具だとは
思いもしなかった。」
「爆発するくらい弾くって………
どれだけ丈夫な玩具だと思ってたの?」
肩を震わせて笑いながらも、
籠巾着からハンカチを取り出し、
取り敢えずリヴァイとエルヴィンの顔だけ拭く。
だが、ヨーヨーの中には
意外と水が入っていたようで、
タオルで二人の濡れた部分全部は
拭けそうにない。