第54章 安息の時間
突然首筋に暖かい吐息が当たり、
身体が小さく跳ねる。
「……リヴァイ、いっつもいい匂いするよね。
元の体臭がこんないい匂いなの?」
スンスンと首筋の匂いを嗅がれ、
下半身が急激な反応を見せる。
凛に匂いを嗅がれただけで
欲情する自分も大概おかしいとは思うが、
ついさっきまで
真面目な話をしていたのにも関わらず、
急に匂いを嗅ぎ始めるこいつも
十分おかしいだろう。
ゆっくり息を吐き、
下半身の疼きを鎮めてみようと試みるが
全く収まる気配はない。
……………もういい。
収めるのは止めだ。
鎖骨の辺りを嗅ぎ始めた凛を押し倒すと、
首筋に軽く齧り付いた。