第53章 ●奇襲と反撃の結果
「ん……、相変わらず、いやらしい手付き。
ムラムラするんだけど。」
冗談めかしてそう言ってみると、
リヴァイの小さく笑う声が聞こえる。
「お前ほどではないだろ。」
「私、そこまでいやらしくないでしょ?」
すぐに言い返すと、
リヴァイの手が一瞬止まった。
「本気で言ってんのか、それ。」
顔を覗き込んできたリヴァイの、
文句でも言いたげな顔が面白くて
思わず表情が緩む。
「……お前のその顔すら、
こっちとしては十分そそられるけどな。」
優しい表情を浮かべるリヴァイの顔が
ゆっくり近付き、
そっと唇が重なった。