第53章 ●奇襲と反撃の結果
だが、すぐに唇を離すと
「……凛、風呂ん中入れ。」
そう言って凛の手を
風呂桶の淵に置く。
「え……、ホントに入るの?」
「苦労して作った甲斐がなくなるだろうが。」
リヴァイは即答すると、
徐に下着を脱ぎ、風呂の中に入った。
「変な感じがするな……」
「興奮してきた?」
眉間に皺を寄せたリヴァイの一言に、
笑いを堪えながら問いかけると、
そっと手を握られて唇が重なる。
さっきの情動的なキスとは打って変わって、
優しく唇を押し当てるだけのキスは、
身体の奥から求めたい気持ちを呼び起こす。