第51章 次の目的地への準備
「俺は主に“それ”を
楽しむつもりでいるんだが。
連れて行ってくれるということは、
“それ”も楽しませてくれるってことで
いいんだろ?」
リヴァイに身体を引き寄せられた途端、
耳元で囁かれ、
顔全体が徐々に熱を帯びてくる。
確かにその通りではあるけど、
そう言われると何故か緊張してきた。
「……おい、ここでそんな顔されても困る。
目的地に着いてからにしろ。」
凛を引き寄せたリヴァイの手が、
そっと凛の手を握る。
「取り敢えず、何を観るか選べばいいんだな。」
リヴァイは凛と手を繋いだまま、
店内を歩き出した。