第51章 次の目的地への準備
「……また可愛いものが好きなんだね。」
カゴの中を確認して、思わず小さく吹き出す。
「俺に似合わないって言いたいのか?」
リヴァイの声だけで、顔を見なくても
眉間に皺が寄ったのが分かった。
「いや。
リヴァイは結構可愛いもの似合うよ。」
「……そのフォローの仕方は
おかしいと思わないのか?」
リヴァイに視線を向けると、
やっぱり眉間に皺が寄っている。
確かにこのお菓子は
貰って帰ってきたことは無いかも知れないけど、
チョコが食べられるなら、
貰ったチョコ入りのお菓子も
食べればいいのに……
そんなことを思いながら、
カゴの中に入れられた、
コアラの絵が描かれた
チョコレート入りのビスケット菓子の
可愛らしいパッケージを見つめた。