第51章 次の目的地への準備
「……ねぇ、もっと他に感想ないの?」
何気なく問いかけてみると、
リヴァイにわしゃわしゃと頭を撫でられた。
いつも手加減なしで撫でて来るから、
リヴァイに髪を撫でられた後は
必然的に髪型が崩壊する。
でも、あまり女性の髪を
撫で慣れていないんだな……
と感じられるのは嬉しかったりもした。
「お前は意外と色々知ってるから助かる。」
「意外と?」
「意外とだ。」
訂正してもらおうと復唱したのに、
復唱仕返され
そうですか……と小さく呟くと
「……お前のお陰で、色々助かってる。」
同じく呟くようなリヴァイの声が聞こえ、
冗談めかして言った言葉でさえ
反応してくれることが嬉しくて、
少し胸が弾んだ。