第50章 全ての暴露
「……こんなことしてたら、
弁当を保冷してた意味がなくなるな。」
小さくため息を吐き、そう呟いたリヴァイは
ゆっくり凛から手を離す。
「そうは言っても、抱きしめてきたのは
リヴァイだからね?」
「おい、早く弁当を食べろ。」
全く会話が噛み合っていないが、
きっとこれはリヴァイの照れ隠しなんだろう。
全然目を合わせてくれないところから
簡単に察することが出来る。
今まで散々リヴァイに弄られてきた分、
私も弄り返したい。
今ならそれが出来そうだ……
「……ねぇ、何で急に抱きしめたくなったの?
突然人肌が恋しくなった?」
箸で人参のきんぴらを掴んだまま、
リヴァイの顔を覗き込んだ。