• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第50章 全ての暴露



両親のことも、
今までいかに自分が流されてきたかも
他人には知られたくない事実だった。

それなのに、リヴァイには
すんなり話せてしまったのは
痴漢を一人で撃退しようと考えていた私に、

“何でも一人で抱え込むな”

と言ってくれたからだろう。


痴漢に説教した後、
警察に突き出さずその場を離れたのは
ただ単に奥さんが可哀想に思えたから、
というのが一番の理由だけど、
リヴァイが私に替わって怒ってくれたから、
というのも大きかった。


自分の身は自分で守るべきだし、
自分のことは全部自分一人で
悩むべきだとずっと思っていたのに、
リヴァイに

「守ってやれなくて悪かった。
もうお前に嫌な思いはさせない。」

そう言われて抱きしめられた時、
酷く暖かい安心感に包まれて
込み上げてきた涙を必死に呑み込んだ。

/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp