第50章 全ての暴露
凛の親は不仲な上、
凛に“愚痴を聞く役”をさせていたこと
愛情を感じたことはなかったけど、
不自由のない暮らしをさせてくれたのは
両親だから、特に不満を感じたことはないこと
その替わり、学校の長期休暇中に
じいさんの家へ預けられた時に
じいさんからたくさん愛情を
もらっていたから、問題はなかったこと
……それでも、
寂しく感じることは多々あったこと。
だから一人暮らしを始めてからは、
少しでも寂しさを埋めようと、
男にすぐ身体を許すようになったこと。
そんな話を聞いていると、
こいつが簡単に死を意識できる根源が
見つかった気がした。