第49章 特技
「なんだ。お前、気にしてんのか?」
私の行動の意味に気付いたのか、
リヴァイに後ろから顔を覗き込まれ
視線を合わせないようにしていると
「俺はそれくらいが丁度いいと思っているが、
お前が気になるなら、
俺の手ででかくしてやるよ。」
リヴァイは耳元で囁くと同時に、
胸元にそっと指を這わせた。
突然の卑猥な指遣いに、小さく身体が跳ねる。
「……ちょ!な、やめて下さい!」
「お前、焦るとすぐ敬語になるな……」
こっちは声を上げて抵抗しているというのに、
リヴァイは表情を緩ませたまま、
冷静に発言の分析をしてくる。