第48章 守りたい、
凛は徐に男の正面に屈むと、
「……カッターシャツ、
アイロンかけてくれてるのって
奥さんなんですよね?」
そう言って男をじっと見入る。
男は少し顔を上げた後、静かに頷いた。
「すごい綺麗に
アイロンかけてくれてるじゃないですか。
それ、意外と面倒なんですよ?」
リヴァイはその様子を見ながら、
眉間に皺を寄せる。
一体何の話をしてるんだ……
男のシャツの皺が綺麗に伸びていることと、
下衆な行為とは、何の関連性もないだろうが。
つい口を挿みたくなる衝動を抑え、
凛の次の発言を待った。