第47章 お弁当と目的地
「……おい。その顔を止めろ。」
私は相当驚嘆の表情を浮かべていたらしい。
リヴァイに肘で肩を小突かれ、我に返る。
「り、リヴァイ、
こんなに料理できたの……?!」
「別に大したものは作ってねぇよ。」
リヴァイはそれだけ言うと、
おかずを詰め終わった弁当の蓋を閉め
慣れた手つきで包み始めた。
まさかリヴァイが、
ここまで料理が出来る人だったとは……
一緒に生活していく中で器用そうだと
感じる場面は多々あったけど、
ここまでだとは思ってなかった。
先程チラッと見えたお弁当の中身を思い出し、
思わずため息が漏れる。