第47章 お弁当と目的地
それから数日後の、リヴァイが休みの日の朝。
凛はいつも通り、
仕事へ行くエルヴィンの弁当を作る為に
6時に起床し、
まだ開き切らない目を擦りながら、
台所へ向かう。
すると、包丁がまな板を叩く音が聞こえて、
少し足を速めて廊下を進み、台所を覗き込んだ。
「リヴァイ!何してるの?!」
もう見慣れた綺麗な刈り上げの後姿を見るなり、
思わず声を上げる。
「お前は朝から騒がしいな……」
リヴァイは小さく息を吐くと、
凛の方を振り返った。
「いや!そりゃ騒がしくもなるよ!!」
リヴァイの横に並び、
シンクの上に視線を向けると
彩りよく綺麗におかずが詰められた弁当が
目に留まり、言葉を失った。