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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】
第42章 甘い文字
映画に集中しているようには
見えなかったエルヴィンに声を掛けた途端、
突然手を握られ、
手のひらに何か文字を書かれる。
平仮名も漢字も教えたことはないけど、
エルヴィンのことだ。
きっと範司に本でも借りて、
こっそり勉強していたんだろう。
手のひらに神経を集中させ、
エルヴィンの指先の動きを感じ取る。
『 き み の こ と を
か ん が え て い た 』
手のひらに書かれた文字を読み取った途端、
頬に熱が集中してきた。
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