第41章 作戦と不足を補う方法
それこそ、お金を与えてもらえるだけ
恵まれている、
家庭内別居の流れに身を任せていた
子どもだったようにも思える。
そんな私は、
両親から見て、どんな子だったのだろう。
この年になって、ふと考えてみることがあるが
きっと子どもらしくない、
可愛くない子どもだったと思う。
兄弟でもいたら違ったのかも知れない
と、考えることもよくあったが
兄弟がいたらいたで、
やり場のない淋しさを抱える人が
増えるだけな気もして、
いつの間にかそんなことも考えなくなっていた。
「でもまぁ……もう25だからね。
一人で寝るのが淋しい、なんて、
何甘えたこと言ってるんだ、
って話しなんだけど。」
思わず呆れた笑いが零れた。