第41章 作戦と不足を補う方法
「幼い頃から、ずっと一人で寝てたから……
その反動なのかな。
一人で寝ると、あんまりいい夢見なくて。
独り暮らしするようになってからは、
出来るだけ一人で寝るのを避けてた。」
物心ついた時から、広い部屋に一人で眠るのが
当たり前の様になっていた。
広い一人部屋がもらえるくらいだから、
金銭面で困ったことはないけど、
愛情面では、だいぶ困窮していたように思う。
その頃から両親の仲は悪く、
いわゆる家庭内別居状態で
その上喧嘩も多かった。
どちらかの肩をもてば、
もう片方に厳しく当たられる。
ということが分かってからは、
どちらの味方をするでもなく、
私はただの傍観者だった。