第41章 作戦と不足を補う方法
「ご、ごめんっ、お腹すいたでしょ?!」
「大丈夫。それより、君が心配だ。」
焦った表情を浮かべる凛とは対照的に、
エルヴィンは落ち着いた声で言いながら
凛の頬を優しく摩った。
「睡眠時間が足りていないんじゃないのか?」
「……いや。
そんなことない、と思う。」
少し心当たりがあり、曖昧な答え方になる。
「君はいつも、夜寝るのは遅くて、
朝起きるのは早いから」
「でも、ちゃんと寝てる。」
余計な心配を掛けたくないと思い、
エルヴィンの言葉に被せる様に言うが、
「そんな嘘が俺に通用すると思ってるのか?」
と、強い語感で言われ、思わず口を噤んだ。