第41章 作戦と不足を補う方法
「……凛。」
優しい声が耳元で聞こえ、
ゆっくり目を開ける。
「良かった……大丈夫か?」
安堵したようなエルヴィンの顔が目の前にあり、
自分が眠っていたことに気付く。
「……あれ。
いつの間に寝たんだっけ……」
記憶を思い起こそうと再び目を瞑ると、
エルヴィンに瞼を撫でられ、
またすぐに目を開いた。
「行為が終わった直後、気を失ったようだ。
……すまない。」
エルヴィンの申し訳なさそうな声を聞き、
さっきまでのことを、少し思い出す。
激しい快感に襲われて、
身体が宙に浮くようなふわふわとした感覚が
全身を巡って……
……それから先の記憶がない。