第41章 作戦と不足を補う方法
情事を終えた直後、
凛はエルヴィンに抱え上げられたまま
凛の寝室まで運び込まれ、
畳の上に身体を預けていた。
そんな凛とは対照的に、
エルヴィンはスッと立ち上がると
「凛。少し休んでいてくれ。
洗濯物を干してくる。」
そう言って凛に笑顔を向けた。
「……ありがとう。」
どうやっても自由が利かなさそうな
身体を横たえたまま、
エルヴィンに声を掛ける。
私よりエルヴィンの方が動いていたことは
確実だ。
と言うより、今回私は殆ど動いていなかった。
エルヴィンは私を抱え上げた状態で
事に及んだ直後にも関わらず、
息一つ切らしていない……