第40章 ●ずっと君だけを
「……ふぁ…、ん、」
艶っぽい吐息が耳元を掠めて、気持ちが高ぶる。
凛を抱くまでは、
昂奮すれば乱暴に抱きたい衝動に駆られ、
すぐにそれを行動に移す傾向にあったが
彼女を愛撫するときは、
とにかく丁寧にしたい気持ちだけが膨らんだ。
柔らかいのに、適度に弾力のある胸を
慎重に揉みしだく。
優しくすることには慣れていないが、
凛の弾む呼吸が耳に心地よく響くことで、
きっと悪くはないんだろう、
ということを察した。
「……エル、ヴィンっ……、」
しばらく胸だけを丁寧に
愛撫されていた凛は、
甘い声で訴える様に声を掛け、
エルヴィンは動きを止める。