第40章 ●ずっと君だけを
いくら欲情しやすいとはいっても、
ここまでではなかった筈だ。
だが、彼女を前にすると、
興奮を抑えられる気がしない。
今まで欲求の赴くままに女性を誘い、
簡単に受け入れられ、
それなりに満足感は得られていたつもりだった。
だが凛を抱いてからは、その満足感が
空虚なものだったようにすら感じてしまう。
それくらい、彼女との交わりで得られる快感は
想像を絶するものだった。
「……はぁっ…ん、エルヴィンっ……、
も、足、つらいっ……」
洗濯機に背中を預ける凛に声を掛けられ、
首筋から唇を離す。