第37章 恩返しと覚悟の時間

一日の終わり、布団に入って
今日の出来事を思い返す。


エルヴィンに恋人になって欲しいと言われ、
リヴァイにも再度、
元いた世界に連れて行きたいと
思っていることを打ち明けられた。


リヴァイが言っていた、
“私を二人のいた世界へ連れて行く方法”
は、範司の発言から明らかになり、
それについてかなり魅力を
感じているのも事実だ。


もし二人に付いて行けたら。

また今と同じように
二人と一緒に生活できるとしたら。


そうなった時のことを考えると、
少なからず胸が高鳴った。



だけど、エルヴィンが頑なに
私を二人のいた世界へ連れて行きたくないと
言い張る様子を見ていると、
きっと今のような生活を続けることは
無理なんだろうと思う。


そもそも“調査兵団の兵士”である二人に戻れば、
私の相手をしている場合ではないことくらい、
今までの話を聞いているだけでも
察することは出来た。