第26章 変わらない目的
「なんだ。お前たちは本当に
凛に気があるのか?」
その様子を見ていた好古は頬を緩める。
「……否定はできません。
リヴァイも私も、彼女の不思議な魅力に
絆されています。」
エルヴィンは小さく微笑んだ後、
好古に視線を向け、
「だからこそ、
彼女には生きていて欲しいと強く思うんです。
彼女がこの世界に希望を持てるよう、
尽力します。」
と、凛とした声で言った。
「……ほう。
なかなかいい顔をするな、エルヴィン。」
好古の一言で、エルヴィンは反射的に
敬礼のポーズを取りそうになるが、
寸前のところで手を降ろした。