第25章 “ししゃとつながるへや”
「今日、ちょっとおじいちゃんの所に
行ってくるね。」
興味深そうに、
そうめんをつけダレに浸す二人に声を掛けると、
同時に視線がこっちを向く。
「おじいちゃん、というのは、
元々ここに住んでいた凛の祖父の事か?」
「そう。
今は老人ホームで生活してるんだけど、」
「老人ほーむ?」
「おい、エルヴィン。
いちいち会話を中断させるな。
話しが進まねぇだろうが。」
リヴァイはエルヴィンの肩を肘で小突いた。
「まぁ、簡単に言うと、
手助け付きの高齢者向け住宅ってとこかな。」
かなり簡略的な説明だが、
エルヴィンは納得したようで
「ほう。」と、小さく頷いた。