第25章 “ししゃとつながるへや”
「おい、機嫌直せよ。
そんな大した冗談じゃなかっただろうが。」
リヴァイに軽く肩を叩かれ、
小さく息が漏れる。
あれが大した冗談じゃなければ、
世の中は冗談なんて言葉が
使われなくなるだろう。
相変わらず二人には、色んな意味で
何かと心を掻き乱されてばかりだ……
リヴァイに視線を向けると、
どこか不安げな顔にも見えて
何とも表現し難い、不思議な気持ちになった。
「……リヴァイでも、そんな顔するんだね。」
「あ?どんな顔だよ。」
「ああ。本当に反省している時は、
そういう顔になる。
意外と分かりやすいだろう?」
エルヴィンがそう答えると、
リヴァイは一瞬で眉間に皺を寄せ、
その切り替えの早さを見ると、
思わず頬が緩んだ。