第22章 確かめる
車を走らせ始めて約2時間。
二日酔いのはずのリヴァイは、
一睡もすることはなく
外の景色を見ながら質問を続けて
それに答えることで私の眠気も吹き飛んだ。
田舎道を抜け、街を抜けて、
再び人気のない道に出た頃。
辺りは少しずつ薄暗くなって来た。
「……おい、まだ着かないのか?」
カーブの続く、細い上り坂の山道に入り
慎重に車を走らせていた最中、
スルメを全部食べ終わったリヴァイに
顔を覗き込まれる。
「うん。もうちょっと。
ここでも十分綺麗に見えるんだけど、
もっと上まで上がった方が綺麗だから。」
さっきから外の景色もずっと変わらないし、
そろそろ飽きてきたかな……
何処か不機嫌そうにも見える
リヴァイの顔を横目で見た。