第21章 反省と真実と誘惑と
「……早々にルール破っちゃった私が言うのも
あれなんだけど……
やっぱりもう一回
ルール制定するべきだと思わない?
……取りあえず、エルヴィンともリヴァイとも、
身体の関係に繋がるような行為はもう」
「夜景、というのが見たい。」
問いかけと全く関係のない願望で言葉を遮られ、
口早に話していた発言を止める。
「……何で夜景?」
取り敢えず問いを変える。
また範司の引き金か?
「エルヴィンの持ってる本で読んだことがある。
巨人が出現する前まで、街の明かりが
宝石箱をひっくり返したように
見える場所があった、と。」
「……リヴァイ、
意外とロマンチストなんだね。」
ボソッと呟いた瞬間、鋭い三白眼に注視され
ゆっくり目を逸らした。