第21章 反省と真実と誘惑と
「それならお前は、
エルヴィンに本気で惚れたから、
身体を許したのか?」
リヴァイの真摯な表情を見ながら、
一瞬身体が強張った。
「……それも違う、と思う。」
「そうか。」
リヴァイは小さく息を漏らすと、
シャツの中から手を出し、畳の上に寝転んだ。
「よくわかんねぇな、お前らは……」
「……何の話?」
リヴァイの呟くような発言に問いかける。
「エルヴィンが言ってた。
“凛は面白いことを言う”と。」
「……面白いこと?」
「ああ。ヤるより手を繋ぐ方が
深い関係、だとかなんとか言ったんだろ?」
“セックスは愛情がなくても
出来るけど、キスや手を繋ぐことを
愛情がない相手としたくない“
そんなニュアンスのことを確かに言った。