第21章 反省と真実と誘惑と
「……ほう。
ますます興味が湧いたじゃねぇか……」
小さく笑ったリヴァイと
目が合った瞬間、勢いよく腕を引かれ
硬い胸板に顔をぶつけた。
「……!っ、ちょ、いたい……」
「だからな、お前が常に
力を抜きすぎなんだろうが。」
呆れた声が上から聞こえる。
これと同じような状況が、
前にもあったな……
なんてことを考えながら、顔を上げると
初めて見る表情のリヴァイが目に留まり
心臓が寸秒、停止した。
「……何だ。」
よほど私が驚いた顔をしていたのだろう。
リヴァイは一瞬にして眉間に皺を寄せた。
「いや、今、
リヴァイ、見たことない顔してて」
「あ?どんな顔だよ。」
リヴァイの眉間の皺が一層濃くなる。