第21章 反省と真実と誘惑と
「いい心がけだな。
俺はお前が吐く嘘くらいなら、
簡単に見抜けるだろう。」
やっぱりそうですよね……
心の中で納得しつつ、リヴァイの顔を盗み見る。
「エルヴィンに一度抱かれた女が、
再びエルヴィンの身体をしつこく求めるのは、
幹部の中じゃ有名な話だ。」
「幹部?」
「ああ。
分隊長、副隊長あたりの
エルヴィンに近い奴らは、
あいつが女に言い寄られてるのを
何度か目撃してる。」
「二度目の関係を求められる程、
エルヴィンのテクニックが凄いってことか……」
「そうだ。
お前だって身を持って体感したんだろ?」
リヴァイに顔を覗き込まれ、
バツが悪くなって目を逸らす。