第21章 反省と真実と誘惑と
「お前も昨日エルヴィンとやったんなら
分かるんじゃねぇのか?
すごいんだろ?あいつのテクニックは。」
……否定はできない。
25年間生きてきた中で、
あんな並外れた快感を味わったことはなかった。
「はい……凄かったです……」
正直に返答すると、またリヴァイの頬が緩んだ。
「お前は嘘を吐く気がねぇのか?」
呆れたような言い方で、
リヴァイは私の顔を覗き込む。
「……いや、リヴァイには嘘吐けない……
というか、吐きたくもない……」
どっちも本音だ。
リヴァイの目に、嘘は吐けそうにない。
それに、一つ屋根の下で暮らしている以上、
内容はどうであれ
隠し事はなるべくしたくなかった。
リヴァイに後ろめたさを感じながら
生活したくはない。
……と言っても、後ろめたさは、
既にかなり感じつつある……