第19章 ●初体験
「んぁ、あっ…!ま、ちょっと、待って!」
「もう無理だ。君が挑発してきたんだろう?」
エルヴィンの生き生きとした声を聞きながら、
必死で首元にしがみ付く。
陰部に陰茎を出し入れされている、
なんて表現じゃ、生温い。
これまで感じたことのない、
激しい快感が脳まで突き抜け、
身体の震えが止まらなくなる。
「さっきから締め付けが凄いんだが。
何回いくつもりだ?」
そんな意地悪な問いには、答えられません。
そう返答したくなるが、
言葉を発する余裕が全くないので、
答えられません。
が、今の状況としては適切だろう。
動悸が異常に速くなり、
脳内が痺れるような快感は、
次第に意識を遠のかせた。