第19章 ●初体験
エルヴィンは自分の口に手を当て、
私から視線を逸らしていた。
「……エルヴィン。何してんの?」
一旦陰茎から口を離し、問いかける。
「……声が出そうになる。」
その一言を聞き、思わず吹き出した。
そんな反応をされたのは初めてだ。
「なに、そんなに気持ち良いの?」
「……ああ。
もう我慢が利きそうにないんだが。」
口を押さえたまま喋るので、
エルヴィンの声は口籠っているように聞こえる。
「我慢しなくていいよ。
むしろ、声だって聞きたい。」
そう言って、再び陰茎をゆっくり咥えた。