第19章 ●初体験
「っ……、そんなことを、
されたことがないんだ。」
「……へ?」
エルヴィンの一言が意外すぎて、
気の抜けた声が出る。
「今まで、いっぱい女の人抱いてきたのに?」
「……抱いてきた、だけだ。」
「い、いや、でもさすがに、
こ、口淫……とかはあるんだよね?」
こんなことを聞いていいのかと
思いつつも、小声で問いかけた。
「……ない。
そういうことをされる前に、
大体女性の方が限界を迎えるから……
すぐに挿れていた。」
指先だけで、あれだけの快感を
味わわせてくれるんだ。
女性がすぐに挿れて欲しくなる気持ちも
分からないではない……
それでも意外なことに変わりはなかった。