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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第3章 逸脱した世界




「……あの、すみません……」


ビクビクしながら声を掛けてみるが、
返事はない。


寝ているのか?


そっと携帯の明かりを
向けてみようとした、その時。

パッと廊下の電気が付き、
部屋の中が照らされた。



「電気、戻った」

そう言いかけて、一瞬言葉を失う。



「だ、大丈夫ですか?!」

思わず声を張って、横たわる二人に近付いた。




一体何をどうしたらこうなるのか、
と思う程の血を纏った二人は、
私の大声にすら全く反応しない。

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