第13章 他人の空似
「凛!!!!!待ってたよ!!!!!
タイムスリップしてきたのは、この二人?!」
大興奮。
……うん。
そうなることは昨日電話した時点で
予測していた。
肩を掴まれ、前後に揺すられながら
「そう。エルヴィンと、リヴァイ。」
そう言って二人に視線を向ける。
が、固まった表情の二人を見て、
さすがに彼の様子に引いたか……
と、少し気まずい気持ちになった。
「……ごめん。テンションは無駄に高いけど」
「おい。
こいつはタイムスリップしてきたヤツじゃ
ねぇんだよな……?」
私の発言を遮るリヴァイの声から、
珍しく強い焦りを感じる。