第11章 戦い続ける為に
「……じゃぁ何で早起きしたの?」
問いかけとほぼ同時に引き寄せられ、
リヴァイの肩に頭をぶつけた。
「っ……!ちょ……、い、痛い……。」
「お前が身体の力を抜きすぎだからだろうが。」
リヴァイの呆れた声を耳元で聞きながら
強引なリヴァイとは対照的な、
柔らかい石鹸の良い匂いが鼻をくすぐる。
家の石鹸はこんなにいい匂いだったかな……
不意にそんなことを考えてしまうが、
リヴァイの腕が私の腰に回されたことで
考えが中断された。
「……あの、リヴァイ、何してんの?」
「あ?お前にはこれが
クソしてるようにでも見えんのか?」
突然暴言。
昨日からそんなことはよくあったが、
この状況でそんな暴言ジョークの相手は
してられない。